ササクレポン

ただのメモ帳のようなもの

戸籍と手続とおかしさと

母と弟の家族関係を証明するために戸籍謄本を取り寄せることになったのですが(id:uxoru:20041208#p5)、ややこしいことに私と母と弟は全て戸籍が別なので、社会保険事務所や市役所に相談した結果、2つの戸籍謄本を取り寄せることになりました。うち1つは取り寄せに1ヶ月くらいかかりそうなので、そのぶん保険証の発行が遅れることになりそうです。病気しないことを願います。

ところで、この件で市役所に走ってもらった母から電話がかかってきまして「市役所の人にな、おもしろいこと訊いちゃってん♪ふふん♪」と楽しそうに言うのです。なんとなく嫌な予感がして「なに?」と返すと「あのね、住民票って名前の読み方を変えれるみたいやねん♪」と言うのです。つまり引越しなどで別の市町村に住民票を移動する際に、名前の読み方を実際とは異なる読み方で申請できると言うのです。田口紅葉(たぐちもみじ)を田口紅葉(でんぐちこうよう)とすることが可能ということなんです。マジです。マジ話です。

でも私的にはあんまり驚きませんでした。と言うのもこれと同じようなことをすでに身をもって体験したからです。

私の両親は数年前に離婚しまして、私は母の戸籍に入ることになりました。母の旧姓はとても珍しい名前でして、当時の私はその姓を名乗れることに心底よろこんでおりました。ところがです。帰宅した私を待ち受けていたのは、とんでもない出来事でした。「名前変えてきたよ〜♪(つまり離婚してきた)」とうれしそうに笑う母がこう言ったのです。

「なんか読み方変えられるみたいやったから、変えてきちゃった♪てへ♪」

驚きのあまり「はぁ!?」としか答えられませんでした。読み方を変えた!?そんなことが可能なん!?と言うか、私の新しい姓って・・・その読み方!?私はものすごいショックを受けました。母の旧姓になるはずだったのに、いえ、母の旧姓と同じ漢字ではありますが、違う読み方になってしまったのです(正確に言えば、この時点で私の姓は変わってません。後に家庭裁判所で申請してこれに変えましたが)。もうショックでショックで愕然とする日々を送っていたことを覚えています。今となっては、その漢字でその読み方はきわめて稀なので気に入ってはいます。結果オーライと言ったところでしょうか?

住民票の件も含めて考えると、お役所では名前の読み方を正確に管理する必要性がないと考えてると思わざるをえないです。皆さんも、なんらかの事情で戸籍を移動したり引越しをする機会がありましたら、自分リニューアルと称して『名前読み方変更』にチャレンジしてはいかがでしょう?(笑)

と言うか、本気で読み方変えちゃう母もどうかと思うのですが、そんな裏技を教える役所の人もどうなんでしょう・・・?