ササクレポン

ただのメモ帳のようなもの

おもいでケホケホ

ピッピとバーコードリーダーをあてる店員さんの後ろでずらりと並ぶ煙草の箱のデザインが、昔に比べるとずいぶんカラフルになったなあと、後ろに並ぶ男の人が隣のレジに移動した時のにおいを嗅いで、ふと思った。私が小学生の頃、父が吸っていたのはマイルドセブンだった。中学生になってから、キャスターマイルドに変化した。高校生になると、煙草を買いに行くおつかいは無くなって、何を吸っているのかわからなくなってしまったけど、灰皿の近くには常に白色の箱があった。去年出向いた父の葬儀には、煙草が供えられていた。青色の箱だった。白地にドット絵のような「7」が描かれたマイルドセブンの箱は、シンプルな青色になっていた。