予想通り、6巻(ISBN:4757724039)は中古ではなく新刊で買いました。カバーがちょこっと破けてたり、折って最終ページに挟んでおいた帯の色が本に付着していることに、半分ほど読んでから気が付きまして、ほんのちょっぴりショックを受けてます。ま、これくらいならいっか。
以下、ネタバレ感想。
5巻の予告ページと6巻のおどろおどろしい表紙からして、良くない展開になるんだろうとは思ってましたが、まさかエマが拉致されるとは。キャンベル子爵恐るべし。そういう風に仕向けたパーパはなかなかの策士だなあと。でもまあ坊っちゃんの奇襲によって、作戦には成功しつつも当初の目的は達成出来ませんでしたけどね。
しかしまあ驚いたのは、「婚約解消したい」と超無礼なことを言いに来た坊っちゃんに対し、いつもの紳士的淑女的な態度で婚約解消を快諾したかのように応じ、裏では「あれは無かったこと」と愛娘に説明するキャンベル夫妻の落ちぶれぶり。本当に財産目当ての結婚なんだね。家を守るためならプライドも捨てるのか。伝統ある貴族もいろいろと大変だなあと。
さて、物語の舞台はイギリスからエマの輸送先であるアメリカに移動しちゃうんでしょか。悪しき伝統からは逃れられるとは思いますが、その頃のアメリカって無法地帯に近い状態だと思うので、普通に暮らすのも大変かと。坊っちゃんの力量が試される時ですね。頑張れ。