ササクレポン

ただのメモ帳のようなもの

検察審査会とは何ぞや??

検察審査員の候補者に選ばれた旦那の妹さんから「審査員の勉強会が、今日、堺東の裁判所であるんやけど、一緒に行かへん?」などとお誘いが来たので、その勉強会に私も参加することにしました。

てか、この検察審査会って機関、一体何者ナンデショウ?(「頭、超悪りぃ」とか言わないで!)聞いたこと無いのデスガ(「お前、社会の点数、悪かっただろ?」とかつっこまないで!)。

勉強会の説明によると、事件/事故が不起訴となった場合、被害者もしくは検察からこれを不服として申し立てがあった時に、「不起訴で正しいのか?」を審査する機関が検察審査会なのだそうです。

例えば。信号無視をした車にAさんがはねられて怪我をしてしました。その車の運転手であり加害者であるBさんは、警察に対して嘘の供述を行い、自分のミスを隠してしまいます。警察と検察が調査を行なったところ、Bさんの嘘が見破られず、この事故を不起訴としてしまいました。当然、Aさんは怒ります。なので、Aさんは「この不起訴は不当だ」として、検察審査会に申し立てを行ないました。検察審査会では、調書を元に審査を行ないます。目撃者からも話を聞くと、Aさんが信号無視をしていることがわかりました。「不起訴ではおかしい」ということが判ったため、検察審査会は検察に対し不起訴不当の議決書を送付します。検察はその議決書を元に事故を再調査することになり、Bさんは起訴される。ということなんだそうです。

で、この検察審査会の審査員は、有権者から抽選で選ばれるんだとか。ちゅーことは、私も選ばれる可能性ありってことデスよ!二十歳になったら選挙権だけでなく、検察審査員の抽選権も貰えちゃう訳デスよ!知らんかったデスよ!

てか、国民が初めて裁判に関われる制度が陪審員制度だと思ってたんだけど、既に裁判に(正確に言えば、裁判の一歩手前に)関われる制度があったんですね。それも、もう50年目なんだって!そんなに歴史ある制度なのに、全然知らなくて社会人失格!ホンマにスミマセン!

では、勉強会(説明+ビデオ上映+質疑応答)の中で、気になった点をいくつか挙げておきます。

  • 法律の知識は要らない。社会人の一般的な常識で判断すればよい。
  • 1年前まで(ちょっとあやふや)犯罪を犯した人、裁判官、弁護士などは、審査員になれない(そりゃそうか)。
  • やむ終えない事情で審査員が欠席する場合に備えて、補充員もいる。補充員も審査員と同様に有権者から抽選で選ばれる。
  • 任期は六ヶ月。
  • 任務中は、非常勤の国家公務員となる(ス、スゲー!)。
  • 審査会の回数は、一ヶ月に最高2回。事件数が少なければ、一ヶ月に1回の月もある。一回の審査時間は、3時間ほど。
  • 審査会で、事件/事故に関わった人を呼び出して尋問することができる(まるで火サス!)。
  • 審査会に上がってくるほとんどの事件は交通事故。それから詐欺、殺人。
  • 「仕事が忙しいから」という理由で審査会を欠席することは出来ない(国家公務員だしね。罰則あるかも?)。会社が審査会に非協力的で休められない場合、会社に対して審査会から休暇を促す書類を送付、または職員が直接会社に行って説得することもある(ス、スゲー!)。
  • 審査員もしくは補充員が(他都道府県、もしくは海外に)引っ越す場合は、審査会に連絡を。
  • 審査会の方で幼児を預かる場所は用意できない(できれば、誰かに預かってもらう、と)。ベビーカーを隣において参加された方もいる、らしい。
  • 交通費+日当が支給される。審査員は5740円、補充員は3980円。
  • 会社を有給で休むか無給で休むかは、会社との話し合いで決めて下さい、とのこと。審査会から日当+有給が給与の二重支払いになるのではないかと思われるが、この日当は謝礼金のようなものなので、給与には当たらない。確定申告もしなくて良い。

都道府県によって、内容が若干異なるかもしれないです。