ササクレポン

ただのメモ帳のようなもの

厄日と旦那

最近の旦那は仕事が忙しいらしく、いつも夜遅くに帰ってきます。「正月ないかも」なんてぼやくくらい(ホンマになくなるんやろか?)とっても忙しいようです。そんな忙しさを少しでも緩和しようと、「今日は早出して頑張る」と言い出した旦那は、いつもより30分も早く家を出ました。

そんな珍しくやる気いっぱいの旦那に、予想もしない災難が舞い降りました。

「ちゃっちゃちゃ〜、ちゃらりら〜(ツインビーのパワーアップの音)」と最初に携帯が鳴ったのは7時50分のこと。旦那からのメールです。朝ご飯の片付けをしていた私は「なんじゃろな?」と携帯を見ると、

環状線止まってる[怒]←怒りの絵文字」

JR環状線の電車がなんらかの原因によって止まってしまったという、旦那からの怒りのメールでした。旦那の通勤ルートは南海電鉄JR阪和線→JR環状線→JR桜島線でして、環状線が動かないとなると別のルートを取らざるを得ません。

そこで旦那は、地下鉄御堂筋線に乗り換えて、梅田まで北上することにしました。訊くと大阪駅からUSJに向かうバスがあるらしく、それに乗れば勤務地(USJの近所)に行けるらしいのです。

ところが。8時12分にまたツインビーが鳴りました。

「御堂筋も止まった!![×][×][×]←血管浮き出の絵文字」

環状線&御堂筋停止のコンボを喰らったようです。

「本町(地下鉄)人身事故[×]←血管浮き出の絵文字」
「京橋(JR)橋梁トラック追突[怒]←怒りの絵文字」

人身事故に車事故とは・・・すぐに復旧する見込みはないでしょう。しかも、JR環状線も地下鉄御堂筋線も、大阪の鉄道の大動脈です。これらが止まってしまったらどうなるか?大変な事になります。多くのビジネスマンが大遅刻をしてしまうのです。

ずいぶん昔、私がまだ前の会社に勤めていた時に、地下鉄御堂筋線が止まったことがありました。いつまでたっても運転が再開されない状況に苛立った私は、地上に出て会社まで歩くことにしました。地下鉄御堂筋線の真上には同じく御堂筋という大きな道路が通っているので、道路を歩いていけば会社の最寄駅に辿り着くことができるのです。

「40分くらいで会社に着くだろう」と、地下鉄の出口に向かい階段を上がって地上に出ると、そこに信じられない光景を見てしまいました。道がビジネスマンで埋め尽くされているのです。普段いる筈の数十倍もの人が、整列した軍隊のように北へ南へと移動しているのです。もうびっくりしました。

きっと、今日もこんな光景が見られたことでしょう。当事者でなくてよかった、無職でよかったって感じです。

さて、旦那の方はと言いますと、地上を歩いていくことはできないルートなので、イライラしつつも待つのかなあと思っていましたら、

「家に戻って車で行く[×][×][×][×]←血管浮き出の絵文字」

とのメールが来ました。流石に、短気な旦那にはこの事態を我慢するということは無理なのでしょう。無傷の南海電鉄を使って、家まで戻ることにしたようです。

仕事を早く片付けたいが為に30分も早く家を出たのに、関係のない事故に巻き込まれて、結局は遅刻してしまったと言うのは、なんともかわいそう。旦那の怒りのボルテージは最高潮のようで、

「殺す[×]←血管浮き出の絵文字」
「事故ったヤシ殺す[怒]←怒りの絵文字」

とまでメールしてました。ああ、もう手がつけられません。怒りすぎです。

8時40分、ようやく家の最寄駅にたどり着いた旦那は、そのまま駐車場へ向かって車に乗り、会社に向かって行きました。高速道路は特に目立った渋滞はなかったようで、今度はなんのトラブルもなく会社に着くことができたようです。

本当、お疲れ様でした。